【書評・口コミ】アルケミスト―夢を旅した少年
アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
- 作者: パウロコエーリョ,Paulo Coelho,山川紘矢,山川亜希子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1997/02
- メディア: ペーパーバック
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人に一番おすすめしたい本です。
~あらすじ~
羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった夢と勇気の物語。(Amazonより)
~感想~
小説の雰囲気としては
オグマンディーノの『地上最強の商人』と
サンテグジュペリの『星の王子さま』を足して2で割ったような感じと言われています。
なかなか的を射ているような気がします。
ストーリーは一言でまとめるなら
主人公のサンチャゴが数多の困難を乗り越え、夢をつかもうと奮闘する。
といった内容です。
各所に自己啓発本によくでてくる内容なども盛り込まれており、小説を読みながら、自分はどう考えるべきなのか、どう行動するべきなのかなどを考えさせられます。
もちろん、そんな自己啓発の面を抜かして単純に小説として読むもの楽しいです。
私がこの本を読んで一番影響を受けたのは
前兆を掴む
という考え方です。
人は生きていれば様々な事柄に巻き込まれます。
悲しいことや辛いこと楽しいことや幸せなこと、たくさんの出来事と向き合うことになります。
ただ、それらからは必ず得られるものが何かしらあります。
前兆を掴むというのは言い換えれば
何かが起こるたび、それを将来の糧と捉えるという事です。
まぁ一種のポジティブシンキングですね。
ただ、楽観的に捉えろ!というよりはすべては将来の成功へ前兆なのだという捉え方の方が私には向いていました。
兎にも角にも。
とても読みやすく、得られることも多い本です。
皆様もどうかお手に取ってみてください。
そしてもし気に入れば、自分の大切な人に紹介してみてください。
~名言紹介~
「たとえおまえが心の言うことを聞かなかった振りをしても、
それはおまえの中にいつもいて、おまえが人生や世界をどう考えているか、
くり返し言い続けるものだ。」
これは主人公のサンチャゴが夢をあきらめようとしたとき錬金術師に言われた言葉です。
その時、サンチャゴは愛する人を置いて旅に出ることを躊躇いました。
彼女を一人残し、帰ってこれるともわからない旅に出ることを恐れていたのでした。
しかし、錬金術師は言います。
本当の夢を無理に諦めようとして心はそれを拒否し、自分が苦しむだけなのだと。
自分の叶えたい夢はどんな障害があろうとも、追い求め続けていい。
不安なこともたくさんあるだろうが、それに惑わされず行動すること幸せに繋がるのだと。
そんなことを感じさせてくれた名言でした。
- 作者: サン=テグジュペリ,Antoine de Saint‐Exup´ery,河野万里子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 文庫
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